リハーサル機能を使うと各スライドの所要時間が記録され,一欄表示画面で見ることができますが,あくまでスライド一枚毎の時間しかわかりません(リハーサル直後には総所要時間も表示されますが). 指定された発表時間に収まるかどうかや,予鈴の際に何枚目のスライドまで進んでいる予定かなどを確認したい時は,それぞれのスライドの所要時間を足し算する必要がありました. そこで,スライドショー全体や,選択されたスライドの総所要時間を知るための機能を「スライド ショー」メニューに追加しました. スライドを選択している時はそれらのスライドの所要時間の合計が,選択されていない時は全体(ただし非表示スライドや表示範囲指定外のスライドを除く)の所要時間を表示します.
PowerPoint で動画を挿入した場合,ppt ファイルには動画ファイルへのリンクのみが記録されます. このリンクは絶対パスで記録されているため,別のマシンに持って行くと動画の再生に失敗することが起こりがちです(ppt ファイルと動画ファイルが同じディレクトリにある場合は PowerPoint が見つけてくれるようですが…). PowerPoint の標準機能では,こういう場合,動画を削除して再挿入するしかないようですが,そうすると動画の各種設定も一からやり直しです. そこで,挿入した動画の右クリックメニューに,動画ファイルのパスを再設定するための機能を追加しました.ファイルダイアログで場所を指定できるようになっています(2009.12.2 ファイルダイアログのタイトルバーにもとの動画ファイルの絶対パスを表示するようにしました.)
クリップボードの内容をテキスト形式および EMF(拡張メタファイル)形式を選択して貼り付けるための機能を「編集」メニューに追加しました.
ほんの少しだけマウスクリック数やキーストロークを減らせます.
(2009.12.2「形式を選択して貼り付け」→「書式なしテキスト」としたときとは同じ結果にならないようなのでメニューから外しました.)
<参考>
長いプレゼンの一部だけリハーサルしたいことがあります.ふつうにリハーサルしてしまうと先頭からになってしまいますので,その場合は「スライドショーの設定」の「スライド指定」でリハーサルしたいスライドの範囲を選んでからリハーサルします.後で忘れずに設定を戻してください.
<参考>
PowerPoint 2016 において,動画を「停止するまで繰り返す」に設定しても,途中で繰り返しが止まってしまうことがあります.原因はよくわかりませんが,動画の codec によっても起こりやすさは異なるようです.動画のプログレスバーを一つ一つクリックすればまた動き出します.
<参考>
- Powerpoint 2016 動画の繰り返し再生が途中でとまる(マイクロソフトコミュニティ)
- Endless loop videos in powerpoint 2016/365 stopp prematurely in presentation mode (Win 10) (Microsoft Community)
PowerPoint 2010 を使っていて,カギ線コネクタで連結された図形同士を左右中央揃えにしても,コネクタが直線にならずガタが出てしまうことに気づきました.参考ページにあるように,コネクタの「高さ」をゼロにすると解決するようです.
<参考>
- PowerPoint 2010 のカギコネクタ線について(マイクロソフトコミュニティ)
PowerPoint において,モノクロプリンタに印刷を行うと,
背景を白色にしたテキストボックスなどに
存在しないはずの枠がグレーで印刷されてしまうことがあります.
これはどうも仕様ということのようで,他のバージョンの PowerPoint でも
発生するようです.PS プリンタドライバを用いて TeX 用に
EPS ファイルを作成するときなどでも問題になります.
これは印刷時に「グレースケール」のチェックボックスをオフに
しておくことで回避できます.
<参考>
- [PPTX] グレースケール印刷で線なしの図形に線がついて印刷される (マイクロソフトの Knowledge Base)
PowerPoint のプレゼンを見ていて,テキストボックスの最後の 一文字が欠けてしまって(例えば「シミュレーショ」のように) 表示されているのを見かけることがあります. どうも PowerPoint 97 形式で保存されている ppt ファイルを PowerPoint 2000 で開いている場合に良く起こるようです. 詳細は下記リンクを参照のこと.
<参考>
- [PPT2003] テキストボックスの文字が欠ける (マイクロソフトの Knowledge Base)