OpenVPN 導入

OpenVPN 1.6.0/2.0_beta11 を導入して快適に使っています (WinXP SP2 にしたら 1.6.0 が動かなくなったので,Windows 側は 2.0_beta11 に上げました). 備忘録として書いておきます.

OpenVPN 導入の目標

ネットワークの状況

OpenVPN 導入

VPN ソフトウェアの導入にあたっては, SoftEther も考えたが, こちらはまだまだ発展途上のソフトウェアという印象. UNIX 系サーバが存在する状況では OpenVPN の方が導入しやすいし融通も効くようだ.

  1. ルータのアドレス変換の設定をして, 5000番ポートへの UDP の通信を Linux サーバ/ Windows XP マシンに 振るようにする.
  2. Linux サーバと Windows XP マシンの双方に,OpenVPN を インストールする.Linux 側の設定はこんな感じ.
    remote xxx.xxx.xxx.xxx
    dev tap
    ifconfig 192.168.xxx.xxx 255.255.255.0
    fragment 1400
    secret /some/where
    ping 5
    
    Windows XP 側の設定は
    remote xxx.xxx.xxx.xxx
    dev tap
    dev-node OpenVPN-TAP
    ifconfig 192.168.xxx.xxx 255.255.255.0
    route 192.168.xxx.xxx 255.255.255.0 192.168.xxx.xxx
    fragment 1400
    secret "C:/a key is somewhere"
    ping 10
    verb 3
    mute 10
    
    細かいところは適当だが,mssfix と fragment の設定をしないと通信が 不安定であった. OpenVPN 2.0_beta11 では mssfix というオプションはなくなっていた.
  3. Linux サーバでは IP フォワーディングを有効にする.
  4. ネットワーク1 のルータで,VPN のネットワークへのパケットを Linux サーバに 振るように設定する.
  5. Windows XP マシンでは,既存 LAN インタフェースと TAP インタフェースの 間をブリッジする.
  6. Linux サーバ上の samba の WINS サーバ機能を有効にする.
  7. Windows XP マシンは Linux サーバを WINS サーバに設定する.
  8. Linux サーバ上で,atalkd を VPN のネットワークに向けて起動する.
  9. Linux サーバ上で,Ethertalk プリンタに印刷できるように lpd を設定する.
  10. Windows XP マシン上でプリンタを設定し,Linux サーバ上の LPR ポートに向けて 印刷データを送れるようにする.
  11. その他必要に応じていろいろ設定する(DNS など).

おわりに

OpenVPN を導入したことで,Netatalk を動かすためだけに必要だった Linux サーバを室外に追い出すことができ,たいへん快適になりました. 開発に関わっている方々に感謝します.
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